平成26年の活動内容

忘年会平成26年12月6日

今年も恒例の忘年会です。
居想会の稽古場所も増え、初めて顔を会わす方も沢山いたのではないでしょうか。
みんな志を同じくする居想会の居合仲間です。これを機会にいろいろな場所に顔を出し、沢山の仲間を作ってください。
今年の稽古はまだまだ続きますが、来年も一日いちにちを悔いなく楽しく生きていきましょう。
関戸光賀

居合

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秋の合宿平成26年10月4日・5日

食事がボリュームたっぷりということで、今年も九十九里で合宿を行いました。
台風18号が迫っている中での合宿でしたが、なんとか台風から逃げ切る事ができました。居想会でのイベントはいつも天気に恵まれます。ありがたいことです。

さて、今回の合宿では師範、師範代の見本演武に添って形を行うようにしました。何本か見本演武を行い、それをトレースするように自分たちも動く。最前列には指導部員を配置しましたので、後方からも技を盗む事ができたでしょう。
普段の稽古では、形の理論や体の細かな使い方など、どうしても言葉での説明が多くなりがちになってしまいます。師範、師範代は、その動きを実際にやってみて、参加者の頭の中に映像として取り込んでもらい、自分の動きと重ね合わせる。そんな稽古をしていただきました。

そして、合宿ではもう一つ大切な事があります。そうです。同好の士が互いに寝食を共にすることです。気の合う仲間を増やし親睦を深める事で、稽古もいっそう楽しくなります。

関戸光賀

居合

撫子会(女性の会)の面々

居合

いぶし銀の竜虎会(60才以上の会)と鬼門会(30代)の方々。
この他にも若桜会(20代)、椿会(40代)、皐月会(50代)があります。

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第八回居想会演武会平成26年6月15日

「天気晴朗ナレド波高シ」目覚めて窓に目をやると梅雨どきなのに快晴。ついそんな言葉が浮かんできました。
バルチック艦隊を破った日本海海戦。東郷平八郎の参謀であった秋山真之が送った打電の一部です。無駄な一文とも言われていますが、波が高ければ艦砲の命中精度も下がるので、その因果を含めた一文とも言われています。いずれにせよ名文に違いありません。
この日の「波高シ」は心の高揚だったのでしょうか。会場について門弟の皆さんの目は生き生きとしていました。一年の成果、ここにありですね。
演武会は、勝ち負けを競う場所でもなく、自分の居合や剣術の成果を表現する場所ですが、そのことに真剣に取り組む皆さまに姿に凛としたものを感じました。
写真を沢山掲載しましたので、私の感じたその気持ちを少しでも共有して頂ければ幸いです。
関戸光賀

居合

関戸宗家、本間師範、深谷師範代の居合演武
演武会冊子序文より:関戸光賀



居合道1  「武術は鎮国の要であり」から始まる無外流真傅剣法訣には、江戸時代の侍の心意気が感じられます。
 無外流は戦国に生まれた流派ではなく、泰平の江戸時代に生まれ発展した流派です。それで も武術は武士にとって自分や主君を守るために、そして国家安泰のために必要な素養のひとつでありました。そして刀は武士を象徴するものだけではなく、必要に迫られれば武器としていつでも使う覚悟の元に腰に帯びていたのだと思います。命のやり取りをするのであれば、まずは相手を打ち負かすことが目的であり、そのための技術と気力が大いに必要であったでしょう。
 ひるがえって、問題の解決や名誉のために武術を行使することにリアリティのない現代の私たちにとって、武術とは文化として教養の枠組みで稽古することができます。ここでの大きな違いは、強さを求めることでもなく敵をたおすことでもありません。暴漢に襲われたときに最低限護身する心得を会得することはできるでしょうが、それが目的ではありません。
 相手を倒すことが最終的な目的でない以上、技の研究は身体運用に重きをおいて学ぶこととなります。居合に限って言えば如何に相手より速く剣を抜き、制するかが稽古の要諦です。そのための身体運用と操刀の極意を学びます。江戸時代の武士も目指すところは同じであったでしょうが、権謀術数をめぐらすことなく純粋に技に打ち込むことができることが、平和な日本を生きる私たちの特権でもあります。
 また、古武術の稽古では身体の向上とともに学ばなければならない大切なこともあります。それは古来日本人が持っていた武士道精神に従った心を育むことです。居想会には外国からの会員もおりますが、その心を理解することが日本を知る上で大切なこととなります。
 新渡戸稲造の「武士道」では武士道の一側面を「避けることのできない運命に冷静に服従する」と定義しています。礼節守り運命に従いその中で尽くし、誠に徹するという武士道精神を尊ぶ心をもって稽古を行うことが、身体を育むと共に肝心なことだと思います。

居合

居合

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烏森神社例大祭での奉納演武平成26年5月5日

烏森神社の社伝によれば「天慶3年(940年)、平将門が乱を起こした時、鎮守府将軍藤原秀郷(俵藤太)が武蔵国のある稲荷神社に戦勝を祈願したところ、 白狐が現れて白羽の矢を秀郷に与えた。その矢を持ち、東夷を鎮め得た秀郷がお礼として、霊地の現所に勧請し社頭を造営した。」とあるように、烏森神社は千年以上の歴史を持ち、そして私たちの稽古する古武道とは大変縁の深い神社と言えます。
この烏森神社では2年に一度例大祭が行われ、今年もその例大祭において奉納演武をつつがなく終えることができましたが、神社の大事な行事の中で演武させて頂くことに身が引き締まる思いでした。
当然この日を目指して行う稽古にも熱が入りますので、そうした日々は皆さんのよき修練の場となったことでしょう。

また、奉納演武後にはお祭りの皆さんのお邪魔をして御神輿を担がせていただきました。貴重な場をもうけていただきました烏森神社の山田宮司にお礼申し上げます。

居合

関戸宗家、本間師範、深谷師範代の居合演武

居合

春の講習会平成26年4月20日

今回の講習会では居合に必要な身体運用について多くの時間を割きましたので、正味3時間の講習の中で、居合の形は2本だけでした。
居合という形稽古から学ぶ武術は、無限の可能性を秘めています。
本来、稽古の中で自らがそれを見いだし発見することが、最も有意義なことですが、皆さんの体は小さいときより西洋的な体の使い方が中心で、最初のうちは思うように古武術の動きができないでしょう。しかしながらスポーツ的で動きやすい動作のままでいると、新しい世界は見えてきません。
今まで使っていなかった体の各所を蘇らせ、合理的で無駄のない古武術的身体運用のヒントをお伝えすることで新たな発見のきっかけとなり、今回参加された方が居合の魅力について少しでも理解が深まれば幸いです。

居合

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新春稽古会平成26年1月5日

昨年末、強く実感した想いがあります。それは居想会全体の技量が向上したということです。
こうした環境が整うには様々な要素が正しく絡み合ってゆかなければ、なし得ないことだと思います。日々の稽古の中で質の良い指導がされているかということが柱となりますが、これには指導部員の技術の確かなこともさることながら、人としての品格があり尊敬される指導者である必要があります。
また、それをサポートする運営体勢がしっかりと整っていることも必要です。こうしたことは短期間で出来ることではなく、やはりある程度の時間が必要でした。今の居想会にとってこれらは大切な財産です。
この財産をさらに磨きをかけ、今年も沢山入門されるであろ方々が充実した楽しい稽古ができる環境作りを目指してゆきたいと思います。

居合

新春稽古後には「お宝拝見」というイベントを開催しました。
ご自慢のお宝は、名刀や珍品など見応え十分な内容で、あっという間のひと時が過ぎてゆきました。
会員の中には初めて真剣を手にする方もいらっしゃり、それなりに有意義なイベントでした。
お宝をご持参いただいた会員の方々、ありがとうございました。

居合

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