気剣体一致の妙

 

古武道・居合:両車 2010.3.3

 
 

 
 

居合形・両車の稽古の課題は、左右の切り返しを如何にスムーズに行うかですが、それを実践するためには、体の使い方だけではなく刀の操作法も古武道の居合での大切な要素です。

一刀目は、まず左の敵を牽制し今にも踏み出してゆく体勢にある状態をすばやく右に転身させて抜刀する必要があります。左足を蹴る動きだけに頼ると一瞬の遅れが生じますので、初動を筋肉ではなく股関節と膝の緩みで右に転身する動きを作ります。

二刀目も体の使い方の基本は同じです。左の敵に向かう位置をコントロールする意味でも股関節と膝を緩めると同時に左の膝頭を敵の中心につけようにします。
刀の操作は物打ちあたりを支点にするようにすると、刀を軽く扱うことができます。このとき転身する体に合わせ右拳を正中線に持ってゆくようにし、斬るだけではなく、守る意識も大切にしましょう。左手が早く迎えにゆくと左に転身しようとする体の動きとぶつかりますので、刀は正中線でとるようにします。

三刀目は、刀を手首で操作しようとせず重力に任せて刀を落とします。剣先の落ちとともに両拳を上げてゆけば、自然と振りかぶりの体勢となります。無理の刀を操作しようとすると体が捩じれる原因となります。

筋肉に頼った動きではなく緩みにより転身し、重心の移動で敵に向かってゆきます。そして、刀を最大限に軽く扱う操作を身につけます。
あせって早い動きをしようとすると、体が捻れたり先走って十分な斬りの形ができないまま次の動作に移行してしまいますので、最初はゆっくりと正しい動きを繰り返し身につけてゆく事が、結局は古武道としての居合上達の近道となります。

 
  居合道・両車1居合道・両車2  
     
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