古武道・居合:玉光 2011.3.10

居合形「玉光」では敵を存分に引きつけるだけの胆力がいる。
一人稽古が前提での居合では、如何に敵の動きをイメージできるかが大切であり、それができていなければ、居合の形は古武道としての命を失ってしまう。
刀操作や体捌きは、これが前提となって必要不可欠な要素として身につけるものであり、従って「玉光」で必要とされる敵の動きを見切る刹那の瞬間を会得するためには、敵をイメージ出来れば自然と備わってくるものかもしれない。

動き出しは、早くても遅くても駄目であり、また、動きを悟られるのもいけない。そのためにも後方に下がる初動は筋肉で蹴り出すのではなく、膝の弛みを使い重心を後方に送ってやるのである。このとき左半身が下がるのに合わせ刀を抜き出してゆく。重心の移動が完全に後方に移ってしまうと、前に斬り出してゆく際に一瞬動きが止まるので、前にどれだけ重心を残しておくかが、動きの鍵を握る。
初動を悟られない膝の抜き、適切な重心の移動、体の動きに合わせた剣体一致の刀の操作が大切な居合の形である。