居合の形:円要・古武道の居想会 2012.9.5

後方の敵より真っ向に斬りつけられます。まずはその刃をかわし、続いてその敵が次の動作に移る前に体勢を立て直して斬り上げる。これが居合形・円要の理合です。円要で学ぶことはスムーズな重心移動と縦の動きです。
まず右の膝を抜き右前方に重心を移動させ敵からの刃をかわしたならば、今度は前方にある重心を後方に移すために、再び右膝を緩め後方に重心を移動してゆきます。この動きは通常ですと左足で蹴りながら後方に回転しようとしますが、筋肉に頼った動きをする一瞬動きが遅れますので、膝を緩めることで重力の力を利用して転回を行います。重心の移動と供に右股関節も緩め右膝を敵に向けますと、自然と回る動きではなく最短で後方に向く縦の動作となります。
これらの体の動作と供に刀を抜き出してゆきますが、ここで注意したいのは右拳を体から離すように大きく抜くと小手を相手に見せることにもなりますし、何よりも遠回りです。体の転回に合わせて柄を腹に押し付けるようにして柄頭を敵に向けるイメージで抜刀すれば最も早く敵を捕らえることができます。

居合を学ぶことで楽しいことは、合理的な体の動きを追求するために研究された理論を、体に馴染ませてゆく行為です。居合形・円要では、弛みさらに弛むという中で、気剣体を一致させ敵を倒す妙技を知ることができます。単純な動作の様に見えますが、体の少しでもタイミングがずれると美しい抜刀を生むことができません。


居合形・円要スペース居合形・円要2