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もともと剣術流派であった無外流は、江戸時代に多賀自鏡軒盛政の自鏡流居合を併伝して稽古に取り入れるようになったのが無外流居合の始まりと言われています
ただし、今日に至るまでかなりの部分が失われている為に私たちの稽古している居合は江戸時代とかなり違ったものと考えるのが自然でしょう。
私たちは古武術としての無外流居合・剣術を研究し、現代人が失った日本独特の動きを取り戻し、古の人の思いを再現することを目的として稽古いたします。
居想無外流居合の形 20本
五用
真
向抜
左月
右
本腰
五応
胸尽し
円要
両車
野送り
玉光
五箇
水月
陰中陽
陽中陰
響返し
破図味
走り懸り
前腰
夢想返し
神妙剣
右の敵
四方
無外流真傅剣法訣
獅王剣
翻車刀
玄夜刀
神明剣
虎闌入
水月感應
玉簾不断
鳥王剣
無相剣
萬法帰一刀
無外流剣法(剣術)
刃引之形
ここで紹介する居合の「形」は居想会の発行する教本「無外流居合」(B&W 32ページ 非売品)のダイジェスト版としてまとめたものです。
COPYRIGHTS 2005 ISOUKAI ALL RIGHTS RESERVED.
五用
居合形:真(しん)
居合形:真
右足を出して敵を逆袈裟に斬り上げる。
右足を引くと同時に振りかぶり左足を出して袈裟に斬る。
二刀目は逆体となる動きの中で、体を捻らず敵の正中線を捉える事が重要な居合の形である。
居合形:向抜(むかえぬき)
居合形:向抜
敵は前後の二人。まず正面の敵に対して刀を正中線上に抜き上げ、右足を出して真向に斬る。続いて後方の敵に対して左足親指の付け根を軸にして向き直り、正中線を外して真向より斬る。
後方への体捌きと、手の内が大切となる居合形。
居合形:左月(
さげつ
)
居合形:左月
腹抜きから剣先を相手につけ、相引きしたところで刀を中央に引く。
左足を引き振りかぶり右足を出して真向斬り。
弐段以上は、裏の居合形を稽古する。
居合形:右(ゆう)
居合形:右
柄に手をかけると同時に右の敵を向き、腰を上げてゆく。右足親指の付け根と左膝を軸にして時計回りに身体を転身させ、逆袈裟に斬る。
続いて右足を引き切先下がりで振りかぶり、左足を踏み出し真向より斬る居合形。
居合形:本腰(ほんごし)
居合形:本腰
正面の敵に対して逆袈裟に斬り、返す刀で袈裟に斬る。
無外流居合の元となる古武術の自鏡流居合を再現した形である。
五応
居合形:胸尽し(むなずくし)
居合形:胸尽し
敵の真向斬りを右足を引いて捌き、同時に刀を抜き出してゆく。切先を鞘にわずかに残した状態から敵の水月を突く。
刀を捻りながら抜き、そのまま振りかぶり、右足を出して真向より斬り下げる。
シンプルな体捌きが早い動きを生む居合形。
居合形:円要(えんよう)
居合形:円要
左足を45°右前に出し後方より斬りかかる敵の真向斬りを捌く。
重心を敵側に移動させつつ、時計回りに転身して右足を踏み込んで敵を逆袈裟に斬り上げる。
弛みの大切が分かる居合の形である。
居合形:両車(りょうぐるま)
居合形:両車
敵は左右各40°の角度に二人。まず左の敵に対して牽制し、右足を右の敵方向に踏み込みを袈裟に斬る。間を置かず右足を左の敵に向け踏み込み左の敵を袈裟に斬る。
さらに右の敵を真向より斬る。
常に体幹(軸)を使って斬る居合の形。
居合形:野送り(のおくり)
居合形:野送り
右足を一足分右前方に出し身体を正中線より外し、同時に刀を抜き出し敵の刀を鎬で受け流すよう構える。
敵の刀を受け流したら、左足を後方に引き敵の頸を袈裟に斬る。
居合では体の捌きは無駄無く最小限に行い、刀は振り回さず最短のコースを考える。
居合形:玉光(ぎょっこう)
居合形:玉光
敵の刀を左足、右足と引いて捌く。同時に刀を抜き上げ真向より右足を踏み込み斬る。
この時の右足の位置は最初の場所より一足分後方となる。
敵の剣をどれだけ引き寄せ、一瞬で捌くことが求められる居合の形である。
五箇
居合形:水月(すいげつ)
居合形:水月
右足を踏み出し横一文字に敵を斬る。
続いて切先の高さを変えない様にして刀を正中線上に引き寄せ、左足を踏み出し敵の水月を突く。
居合形:陰中陽(いんちゅうよう)
居合形:陰中陽
真向斬りに対して正中線を外しながら、身体を捌き、敵の刀を鎬で受け流す。
敵の刀を捌いたら重心を左に移動させながら、敵の脾腹を袈裟に斬る。
居合形:陽中陰(ようちゅういん)
居合形:陽中陰
刀を抜き出しながら右足を左足膝の位置に引き寄せ腰を上げる。左足を後方に引き身体を捌くと同時に刀を抜き出し、敵の膝下を斬る。
後方に下がる敵を左足を出して真向より斬る。
居合形:響返し(ひびきがえし)
居合形:響返し
左足を出しながら逆袈裟に抜き上げ敵の小手を制する。敵が下がると同時に刀を引き寄せ、突きの構えをとる。
敵が前に出ると同時に敵を突く。素早く左手にある鍔を跳ね上げ左足を引いて振りかぶり、右足を踏み出し真向より斬り下げる。
居合形:破図味(はずみ)
居合形:破図味
座技の体制より飛び上がりつつ袈裟に刀を抜き上げ、敵の目に付ける。空中で刀を引き寄せ突きの体制をとる。
敵を突き、さらに後方に下がって今一度突く。左足を引き寄せ振りかぶり、右足を出して真向より斬る。
走り懸かり
居合形:前腰(まえごし)
居合形:前腰
右足に重心を置き左足を一足分前に出し右手は袴を掴む。左手は鯉口を切り、人差し指で鍔を押さえる(走り懸かりは全てに共通)。
左足より進み、右足を踏み込み逆袈裟に斬り上げる。続いて左足を出したところで振りかぶり、右足を出して斬る。
居合形:夢想返し(むそうがえし)
居合形:夢想返し
前後二人の敵に対してまず、前の敵を右足を踏み込み斬る。すかさず後方を振り返り右足を踏み込み真向より斬る。
右足を引き上段に振りかぶり、続いて、左足を引いて敵の喉に敵付け。さらに倒れる敵に合わせて切先を下げる。
居合形:神妙剣(しんみょうけん)
居合形:神妙剣
腹抜きにて抜刀し、右足を左足外に送る。左足を出すと同時に左のてきの首を突く。
右肘を緩めて剣を立て、真向により斬る。
居合形:神妙剣(しんみょうけん)
居合形:右の敵
左足より進み三歩目で右の敵を見る。身体を時計回りに転身して右足を踏み込み逆袈裟に斬り上げる。
敵を切先で追い込みつつ左足を出して振りかぶり、右足を踏み込み真向より斬る。
居合形:四方(しほう)
居合形:四方
四人の敵に対してまず、正面の敵を右足を踏み込み袈裟に斬る。続いて後方の敵に向き袈裟に斬る。右90°にいる敵に対して右足を踏み込み脇の下をなで斬るに斬る。
四人目の後方の敵に向き、右足を踏み出し真向より斬る。
無外流真傅剣法訣
獅王剣(しおうけん)
無外流剣法(剣術)一本目:獅王剣
地に踞する威 窟を出る態 返擲の機
大極より出れば其の象見え難し
気象より発すれば彼の痕窺い易し
翻車刀(ほんしゃとう)
無外流剣法(剣術)二本目:翻車刀
互換争い有るに似たり 鼓舞還りて動かず
玄夜刀(げんやとう)
無外流剣法(剣術)三本目:玄夜刀
暗裏に文彩を施し 明中に跡を見ず
隠より見えず 微より顕れはせず
陰陽測らず 之を神と謂う
神明剣(しんめいけん)
無外流剣法(剣術)四本目:神明剣
人は端末も未だ見えず
天地神明応物運照を知るを能わず
変動に常は無く 敵に因りて転化す
事の先を為さず動きてすなわち随う
虎闌入(こらんにゅう)
無外流剣法(剣術)五本目:虎闌入
形裏に目を注ぐは象外に神を注ぐにおよばず
面拳頭に在り 之を形裏と謂う
敵無く我も無し 之を象外と謂う
無我の威 虎賁に当たらず
水月感應(すいげつかんおう)
無外流剣法(剣術)六本目:水月感應
氷壷に影像なく 猿猴 水月をとらう
玉簾不断(ぎょくれんふだん)
無外流剣法(剣術)七本目:玉簾不断
牛頭は没し 馬頭は還る 前波後波相続して絶えず
忽ち没し 忽ち還る 心々不二
この中に三機あり
窮 變 通
鳥王剣(ちょうおうけん)
無外流剣法(剣術)八本目:鳥王剣
正令まさに行われ 十方坐断せらる
金翅鳥王まさに宇宙に当たる
筒中に誰かこれ出頭する人
無相剣(むそうけん)
無外流剣法(剣術)九本目:無相剣
陰先んずる之を暗頭と謂い 陽先んずるを之を明頭という
明頭は見やすく 暗ければ察し難い
萬法帰一刀(まんぽうきいっとう)
無外流剣法(剣術)十本目:萬法帰一刀
問うて云わく 萬法一に帰す 一何れの処にか帰す
我答えて云わく 青洲に在って一領の布衫を作る
重きこと七斤
無外流剣法(剣術)・刃引之形
刃引之形(はびきのかた)
無外流剣法(剣術)
剣の世界は、端的に表現すれば中心の取り合いです。中心を外せばそこに隙が生まれ、容易に相手に攻め込まれます。一本目と四本目にみられる受けからの攻防では、中心に向かって剣を立てる事によって相手を制します
。
<解説>
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