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烏森神社の社伝によれば「天慶3年(940年)、平将門が乱を起こした時、鎮守府将軍藤原秀郷(俵藤太)が武蔵国のある稲荷神社に戦勝を祈願したところ、白狐が現れて白羽の矢を秀郷に与えた。その矢を持ち、東夷を鎮め得た秀郷がお礼として、霊地の現所に勧請し社頭を造営した。」とあるように、烏森神社は千年以上に歴史を持ち、また古武道とは縁の深い神社です。 この烏森神社では2年に一度例大祭が行われますが、光栄にも前回に引き続きまして今年も居想会が例大祭の一行事として参加することができました。 真剣な眼差しで演武に挑む会員の姿は、凛として美しいものがありました。当日の思い出はもとより、奉納演武のために稽古してきた時間は、きっとこれからの居合や剣術の修養に役立つものとなったでしょう。
講習会では居合形18本を一通り行いました。時間の制約がありましたので、十分とは言えないまでも居想会で学ぶべきことのポイントは少しでも理解頂けたかと思います。 鞘の内にあれば居合、抜いて二の太刀からは剣術の世界です。短い時間の中、初太刀の居合を中心に講習を進めていきましたが、居合の初太刀にこそ古の武士(もののふ)が命を賭して編み出した技の理論が凝縮されています。そうした技の本質に少しでも近づくために、繰り返し稽古し無駄のない早い動きを身につけてゆきます。ここで言う早い動きとは単に動作の速さではなく、敵に対しての早い動きです。その為には力を込めるよりは抜く方が遥かに難しいことを理解するでしょうし、気や起こりを消しどこを核として刀を扱うのかといった事を体で表現しなければなりません。 私達指導者にとって、そうした正しい動きを正しく伝授してゆくことが、日々の居合の稽古の中で大切なものだと思っております。