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平成23・24年度の古武術行事報告

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烏森神社の社伝によれば「天慶3年(940年)、平将門が乱を起こした時、鎮守府将軍藤原秀郷(俵藤太)が武蔵国のある稲荷神社に戦勝を祈願したところ、白狐が現れて白羽の矢を秀郷に与えた。その矢を持ち、東夷を鎮め得た秀郷がお礼として、霊地の現所に勧請し社頭を造営した。」とあるように、烏森神社は千年以上に歴史を持ち、また古武道とは縁の深い神社です。
この烏森神社では2年に一度例大祭が行われますが、光栄にも前回に引き続きまして今年も居想会が例大祭の一行事として参加することができました。
真剣な眼差しで演武に挑む会員の姿は、凛として美しいものがありました。当日の思い出はもとより、奉納演武のために稽古してきた時間は、きっとこれからの居合や剣術の修養に役立つものとなったでしょう。

関戸光賀
居合演武1 居合
居合
居合 居合 居合
居合 居合
居合 居合
居合
合わせ居合とは、複数の演者が互いの息を合わせて居合演武することです。通常の居合稽古では自分の間で居合を行いますが、この稽古では相手の呼吸と間を合わせることで、自分以外の場の空気を読む力を身につけます。
通常の静かな稽古場ですと見えない相手でも息づかい空気の流れである程度読むことはできますが、このような場所での奉納演武の際は、相手の動きを感じることは大変難しくなります。

講習会では居合形18本を一通り行いました。時間の制約がありましたので、十分とは言えないまでも居想会で学ぶべきことのポイントは少しでも理解頂けたかと思います。
鞘の内にあれば居合、抜いて二の太刀からは剣術の世界です。短い時間の中、初太刀の居合を中心に講習を進めていきましたが、居合の初太刀にこそ古の武士(もののふ)が命を賭して編み出した技の理論が凝縮されています。そうした技の本質に少しでも近づくために、繰り返し稽古し無駄のない早い動きを身につけてゆきます。ここで言う早い動きとは単に動作の速さではなく、敵に対しての早い動きです。その為には力を込めるよりは抜く方が遥かに難しいことを理解するでしょうし、気や起こりを消しどこを核として刀を扱うのかといった事を体で表現しなければなりません。
私達指導者にとって、そうした正しい動きを正しく伝授してゆくことが、日々の居合の稽古の中で大切なものだと思っております。

関戸光賀
今年も沢山の方が新春稽古会に参加され、充実した4時間の稽古を終えました。
第一部は居合の稽古です。形は少なめに、基本的な刀剣操法に絞って稽古を行いましたが、日々の稽古の中でも思い返して自分の動きをチェックするようにしてください。
第二部は、柔術の稽古です。これについては気剣体一致の妙の「居合の動きを柔術で表現する」にアップしましたので思い返していただけますよう。

稽古は日々続けてこそ、意味の深いものとなります。スポーツでは知らなかった体の動きを知ることにより、日々新しい発見でワクワクと心が高鳴り、次のページをめくることに喜びが湧いてくるものです。
居想会は、古流の無外流を稽古している唯一の会です。
古の先人がたどり着いた究極の身体運用を理解し、一歩でもその技に近づけるよう今年も精進いたしましょう。
関戸光賀
今年は大きな震災に見舞われ、直接被害がなかった会員の方でも生活や仕事で大きな影響を受けた年でした。そんな中で皆一生懸命時間をつくり稽古に参加している姿に、私も元気づけられました。
居合や剣術の稽古は、非日常的な時間と空間ですので、そうしたひとときの中で心と体をリフレッシュして、来年もまた勉学やお勤めに励まれることを祈願いたします。
今年もあとわずか、健康にきをつけて元気に乗り切りましょう。

居想無外流宗家:関戸光賀
今回の講習会では、基本の大切さを知って頂きました。たち座り、足運びは居合の基本です。
真っすぐに重心を沈めてブレルことなく座り、立つときも同様に重心位置を変えずに等速で立ち上がります。
歩みと走りは、私達が普通に行っているものと異なります。足の裏で蹴りだすことなく重心を前に送り出すことにより進みます。これらのことは 稽古場だけではなく、日々の生活の中に取り入れて体に覚え込ませてゆく事で、居合の上達が期待できます。抜 刀は体の中心よりおこない、全ての動きを一致させることが大切です。
腕に頼らず肩甲骨の開き始めを左右の拳に同調させることで、起こりが見えず、加速度運動になりません。
動き出しは起こりのはじまりで、停止は全ての動きが同時に終了するときです。
講習会では、基本的な体の使い方に時間をかけて知ってもらえるので、日々の稽古とは違う発見があったのではないでしょうか。
今年の合宿は、場所を移し佐久での稽古。
寝食を共にしての合宿は、互いのこころのふれ合いの場所でもあります。仲間が増えるということは、居合や剣術の楽しさを語る友が出来ること。
ストイックに自分に向き合い、こころと体を作っていく古武術の世界に身を置いているからこそ、人との絆を大切に思うのかもしれません。
同じ釜の飯を喰う。自然とこころ同士が近づいてきます。
常の稽古の成果がよく表れた、演武会でありました。
居想会は設立して六年が経ち、ようやく古武術の会らしい技が披露できるようになってきました。
居合については
スポーツ的な動きから、より古来の武術的な動作を得て飛躍的に美しい形を得ることができました。無駄の無い動きは美に通じるということでしょう。
そして
剣法は、伝書より紐解いた教えを形としたことにより、無外流流祖 辻月丹の思いに少しでも近づくことができました。この剣術形は、これから居想会の大切な財産となり核となる教えとなるでしょう。
これからもこうした技に磨きかけ、互いに稽古をするもの同士世代を越えた絆を高めて日々の稽古を楽しく過ごしてゆきましょう。

関戸光賀
今年一年、心身共に健康で稽古できることを願う新春稽古会にふさわしく、今年も東京武道館の大武道場にて、明るく元気な三時間の居合稽古を終える事ができました。
技量別に分かれての稽古の他、指導員による居合演武、剣法演武、無外流の座学など「あっと言う間に過ぎてしまった」との感想は正直うれしく思いました。
剣法演武では無外流の「十剣秘訣」を初めて皆さんの前で演武できましたことは新春にふさわしいことでもありました。

居想会は今年も社団法人の居合の会として、力一杯元気に成長してゆきたいと思います。